くだらない喧嘩らしきものが終わり、私の烏龍茶が届いた頃。
「やっぱり、もっと仲良くなるには呼び方決めた方が良くない?」
そう提案してきたのは有川くんで、
『いや、いらない。仲良くなりたくないから。』
そういうのは私で、
「じゃあ、蛍は俺のこと亜羅汰って呼べ。」
全く話を聞かないこいつ。
「ちょっと!蛍のこと勝手に呼び捨てで呼ばないでよ!」
まだ喧嘩を引きずっている夏芽。
「僕のことも優って呼んでほしいなぁ?」
話を聞こうとしないのは、もうひとりの男も一緒だった…。
『話ちゃんと聞いてる?』
「「「聞いてるよ!」。」。」
見事にかぶった3人。
『別に呼び方なんてなんでもいいし。』
私がそう言うと
「あ、言ったな?」
『…え?』
「呼び方なんでもいいって言ったからには、これから決めたやつで呼んでもらうからな?」
これは…しくじったかな?
そこから、さっきまでのゴチャゴチャ感が嘘のようにトントン拍子で話が進んだ。
「じゃあ、みんな下の名前で呼び合うってことでいいね?」
「あぁ。」
「わかった。」
『…。』
「決定ーーー。」
『待て待て待て待て!私いいって言ってない!』
「お前は最初に呼び方なんでもいいって言ったんだから、今更拒否権なんてねぇよ。」
『あんたは黙ってて!』
「あんたじゃない。あーらーた。はい、プリーズアフターミー。」
バカにしやがってーーーー!!!!
むかつくむかつくむかつくーーー!!
『わかったわかった!呼べばいいんでしょ呼べば!』
「最初っからそう言えばいいんだよそう言えば。」
ふっと鼻で笑った鳴海改め亜羅汰を睨んだ。
「そろそろ、なんか食べよ。さすがにお腹空いてきたよ。」
有川くん…優が言って、亜羅汰も夏芽も何だかんだ一緒にレシピを見ていた。
いつの間にか、来てから2時間がたっていて外は暗くなっていた。

