あなたに出逢えてよかった。

そのあと、全員で教室に戻り

どうしてこうなった?というような状況に陥っている。


『…あのさ。』

「ん?どうしたの、村田さん。」


なにかあった?と聞いてきたのは私の向かいにいる有川くんで、その笑顔は憎たらしい程にとぼけている。


『いや、何かあったとかそういうことじゃなくて。』

「じゃあ、いいじゃねぇか。」


そう答えるのは、何故か知らないが私の隣にいる鳴海。


「そんなことより!蛍!何食べたい?!」


『そんなことよりって…夏芽。なんであんたまでこれが普通ですみたいになってるわけ?』


呆れたように言うと、夏芽は頬を膨らませ、だってと洩らした。


「…蛍なんか元気ないし。それに!蛍の事一緒に探してくれたからお礼しなきゃって思って!」


なんだその、私に何も言えなくする言い訳わ!?

そんな事言われたら私も何も言えなくなってしまう。


「そういうこと。さぁ、蛍。たっぷりお礼してくれよ?」


そう言って肩を馴れ馴れしく組んでくる鳴海を振り払う。

目の前ではクスクスと有川くんが笑っている。


『それは分かった。じゃあなんで、私の隣が鳴海なわけ?!普通夏芽でしょ?!』

「なんだ?俺じゃ不満なのか?」


鳴海が私を睨んだ。


『不満に決まってるでしょーが。不満以外の何物でもないわ。』


私も負けじと睨み返す。

すると、私の目の前から吹き出す音が聞こえた。

そっちを見ると、有川くんが爆笑していて夏芽は何故か不機嫌だった。


「フー…2人ともいつの間にそんなに仲良くなったの?」


爆笑し終わり、何度か深呼吸を繰り返すと有川くんでそんなことを言った。


『いやいやいや、どこどう見て仲良く見えるわけ?』


私がそう言うと


「私よりも仲良く見える。ちょっと!鳴海くん!そこ退けて!私が蛍の隣行く!」

「嫌だね。森下は優の隣で満足してな。」

「聞き捨てならないな、亜羅汰。それじゃあ、まるで、僕の隣で満足出来てないみたいになるじゃないか。」


そして、ファミレスで訳の分からない喧嘩らしきものが始まった。


『…はぁ。すみませーん。烏龍茶ください。』


取り敢えず、無視して一人注文を終わらせた。