「今日は、朝ご飯ちゃんと食べてきた?」
そういって心配そうに私に話しかけてくる夏芽に私は笑顔を返した。
『うん。ちゃんと食べるようにしてるよ。』
本当は食べてないけど、夏芽に心配させたくない。
「そっか。ちゃんと食べれてるんだね。」
あからさまにホッとする夏芽を見てられなくてそっと視線を外した。
けど、私を見る視線に気がついて、その視線の先を辿ると
『なに?』
「いえ、なんでもないよ。」
そう言って微笑む有川くん。
一瞬だけ鳴海もこっちを見た気がしたけど、私は気にしなかった。
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