白と黒

ゆい「母がよく抱っこして連れて行ってくれたんだ」

雪『お、かあさん』

雪は必死に思い出そうとしている

ギーっ

扉を開け部屋に入る

誇りを被ったダブルベッド
元は白かったクローゼット
丸いテーブル、ロッキングチェア
ただそれだけが置かれていた…

ゆい「ここで、よく母が俺らを抱きながら
本を読んだり、歌を歌ったりしていたんだ」

雪「…鳥…」

ゆい「ん?」

雪は窓を見つめていった

あぁ、そうか

ゆい「そうだよ、雪
母が歌うとよく窓の外に鳥がやってきて
母はその鳥たちにパンくずをあげていた」

雪『…わたし、それ覚えてる』

ゆい「ほんと!?」

雪『うん』

ゆい「雪は鳥が集まるとニコニコして
嬉しそうにしてたから」