白と黒

ゆい「覚えてない?」

雪『……!』

雪は少しぼーっとしたあと
思い出したみたいだ

雪『お家…』

ゆい「そう、俺らのほんとの家」

雪『…中、入りたい』

…雪がこんなに話してくれるのが久しぶりで
驚きと嬉しさでいっぱいになった

ゆい「入ろう」

鍵をあけ、中に入る

ガチャ

……誇りだらけ虫の巣になってる…

これには俺も唖然

ゆい「…まじか」

雪『…ここで、わたしたちは産まれたんだよね』

!?

雪の表情が少し柔らかくなっていた

ゆい「そう…」

ギィ、ギィ

今にも壊れそうな階段を登る

ゆい「ここ、ここが俺らの部屋だった」