白と黒

優雅「ゆいっ、ゆぃごめっんごめん」

俺はただただゆいに泣きながら謝ることしか出来なかった

あの日の自分の無力さを
今日ほど恨んだことはないだろう。

ゆい「…」

ゆいはただ黙って俺の背中を摩ってくれた

ゆい「風空のことたのんだよ、それはきっとゆきにも繋がるはずだから」

ふわっとまたゆいは笑った

ゆいは強いな、ほんとは辛くて苦しくて悲しい
はずなのに、俺を安心させるためか
こーやって笑ってくれる。

去ってゆくゆいの背中が大きくみえたのは
きっと気のせいじゃないだろう。