白と黒

高月さんは俺に新しいコーヒーを入れた後
ゆっくりと話し出した。

高月「風空様は
黒松 連葉 (くろまつ れんは)様と
黒松 緑(みどり)様のあいだに生まれた一人息子
黒松財閥の跡取り息子でございます。

風空様はそれはそれはご立派な坊ちゃんでした

勉強、運動、容姿、身のふるまい方
全てにおいて完璧にこなしていました。

お父様と、お母様に喜んでもらうためにと

風空様のご両親はとてもお忙しい方で
風空様の相手はほとんどわたし任せでした

風空様はとても寂しい思いをされていたでしょう、それなのにそんなことは絶対に口にはしませんでした。

風空「ねぇ、高月
強さとはなに?」

突然の質問でした。

高月「強さ…ですか?」

風空「うん。お父様がいってた
この世の中は強さが全てだと」