『ゆいはどこだ…』

『ゆいをだぜ…』

いや…いやっ、嫌。嫌嫌嫌

『お前を汚せばゆいはっ』

だめ、やめて

頭の中に記憶が流れ込む

そう、だ。思い出した
風空に…襲われた

………あの日わたしは

風空『ゆいはまたいないんだな…』

雪『うん、ごめん…でも絶対みつけっ』

風空『こんなことホントはしたくなかったんだが』

雪『え…』

わたしは風空の部屋のベットに押し倒された
上には風空

雪『な、にするの…?』

わたしの頭はパニックになった

鬼『独占欲の塊で愛情深い男の女を
匂いも、体も、感情も、心も。
全て俺で埋め尽くしたら。その男はどーなると思う?』

風空は不気味に笑う

雪『…わからない…で、も、そんなことしたらその男は、あなたをきっと、殺してしまうと思う』

風空『ククッ…それでいい。それでいんだよ。
殺気だった、白の姿。見てみたいな。』

風空…いや、鬼は今までにないくらい楽しそうに笑った

雪『…鬼、お願い、や、めて…』

恐ろしくて声が震える

風空『お前を汚せばゆいはでてくる』

雪『…んっ!!』

風空はいきなり
激しくなんとも強引で苦しいキスをわたしにした。それは苦くて悲しいキスだった。

行為はどんどん進み乱暴に服を脱がせられた。

感情とゆう物をわたしは失った。

ただ、ゆいに人殺しなんてして欲しくなくって
ゆいだけを、ゆいのことだけを考え
ゆいが出てこないことだけを祈って

次第にこんな現実から目をそらしたくて
意識を手放した。

全ての事が終わったあと
ゆいが出てきたのはなんとなく覚えている。

ゆいは今にも死んでしまいそうな顔をしていた。