優「いーえ!それで最後にあったのは?」

雪「最後にあったのは…あれ…」

優「ゆき?」

わたし…ゆいに最後にあったの…いつ、あの時?
んーん、ちがう、あの時が最後じゃない…
それに、みんないたのに
わたしはいつから人に怯えるように…

ふわっ

え…

雪「…金木犀」

金木犀の香りが窓をぬけ私に届いた

優「あぁ、うちの学校金木犀結構さいてるよ?
それがどうかした?」

きんもくせい…あれっ…なんだろこの香り
頭がぐるぐるとする

『ゆいはどこだ』

…だれだっけ

雪「優、ごめん。覚えてない」

優「そっか…なんか手がかりない?」

雪「ゆいがいなくなって起きた日
わたしは知らないマンションの部屋で寝ていた
きっとゆいが用意してくれたんだと思う
それからわたしはそのマンションに住んでいて
高校は卒業しなきゃって思ってて
そしたら机に置き手紙があってこの学校に行くまでの地図が書いてあったくらい…
あ!あと!夢!」

優「ゆめ?」

雪「そう夢だよ!
いつも眠ると同じ夢をみるの!
暗闇の中、わたしはゆいを追いかけるの
でも、ゆいには絶対に追いつかなくて
そしてゆいは最後にゆうの『いきろ』って!
でも、さっきはちがった…変化がおきた」

優「変化???」

雪「うん、夢のなかでわたしはいつもと
ちがうことをゆってみたんだ!
そしたらいつもと違う顔をゆいがした!
だいすきとゆってもくれた!」

優「…ゆき、それはほんとに夢なのかな?」

雪「へ?」

優「夢の中じゃ自由になにかをするのは
難しいと思うし…なんだか夢の中じゃないような気がする」

雪「じゃあわたしがいつも寝ている時に見るものはなんだ!?」

わたしは声を荒あげてゆう

優「雪、落ち着いて?
それはわからない、なんだか頭の中みたい」

雪「あぁ、ごめん…
頭の中…ゆいがいたのは心の中なんだ」

優「心か…」

雪「でも、わたしが寝ている時に見る物の
中では自由に動けることがわかった」

優「うん、ゆい戻るといいね!」

雪「うん!ありがとう優」

それからわたしは何も掴めないまま
1ヶ月がすぎた
わたしが寝ている時に見る夢の中で
なにをゆってもゆいが振り向いてくれることは
もぅなかった
でも、絶対に『いきろ』ゆいはそうゆぅんだ
なにかの危機をわたしに教えるように