雪「なんでわたしなんかの?」

優「友達だから!」

ニコッと昨日見せた笑顔とは違う
ほんとの笑顔で優はそういった

雪「優友達多いでしょ?」

王子なんて呼ばれてるくらいだし

優「…表向きだけね、」

ポツリ優は話し出した

雪「え?」

優「女子は俺の顔しか見ないし
男子は恐れたり、媚び売ったりしかしないよ。

雪に初めて会った時ね、なぜだか初めてじゃない
気がしたんだ、前から知ってるような…
不思議な感じ、だから雪と友達になりたかったんだ」

最後の方は照れたように笑う優

そうだったんだ、優は持ち前の明るさで
人気者なんだと思ってたな

雪「優」

優「あぁ!ごめんねなんか訳わかんないことゆって!」

優は慌てて元の自分に戻った

雪「大丈夫、話してくれてありがと
でも、わたしたちは初めて会ったはず…
昔にあってたならごめん、覚えてない…」

優「んーん!いーの!俺の気のせいだと思うし!
少し…ちょっと前までいた友達に雰囲気が似てたから」

眉をしょげる優
優にとったら今の話はいいにくいことだったんだ

でも、わたしもなぜだか優のことはすぐに受け入れられた…やっぱりどこかで?

優「まぁ!そんな感じで俺も雪ともっと仲良くなりたいってわけです!」

ニコッとまた笑う

…わたしも、いいよね?ゆい

雪「…ねぇ。優、もし、わたしの中にもう1人の人がいるとゆったら、どーする?」

優「え?二重人格ってこと?」

雪「んーん、全く別の人がわたしの中にいるの…」

優「どーゆーこと?」

優は何ゆってるのかわからないみたいで
首を傾げる

それもそうだよね、いきなりわたしの中にもう1人いるなんて言われたって…

雪「ゆい、さっき私が呼んでた彼は
わたしの中にいる人なの、なんて説明したらいいかわかんないけど
物心ついた時からゆいはわたしの中にいた
いつも1番近くに」

優「え、そんなこと…
…待ってじゃあ今も!?」

雪「んーん、今はいない…いなくなっちゃった」

優「え!いなくなった!?どーゆーこと!?」

雪「…わからない
でもこれで2回目なの、1回目はすぐにもどってきたんだけどまたすぐにいなくなっちゃった…」

優「…んー…」

ゆいは腕を組みながら下を向きうなる
やっぱ、こんな話信じてくれるわけ…

優「最後にあったのは?」

雪「え!?…こんな話し
信じてくれるの?」

あの人たちだって信じてくれるのに時間がかかったのに…

優「信じるよ?雪のことは信じる!」

驚いた…
こんな素直な人いるんだ

雪「ありがとう…」