昔から、名前は特別な力を持つとされていた。

一種のまじないともされ、真名を隠すという習慣は世界各地でも見られる。

不思議なもので時にその名前に込められた意味や願いが人の身に宿ることがある。

今までその力を理解する者やましては、使いこなす者はいなかった。

しかし、超能力や異能力といった突飛な世界に小説や
テレビといったもので順応している、平成に生まれた彼らはは違った。

爆発的に増加する異能力犯罪。

その波に巻き込まれた少年少女達、特に名前を使える子供達は『名前統制局』という居場所を与えられた。