亜美が連れて来られたのは大学病院。

「えー大学病院って大袈裟すぎるって!恭之助さんほかの町医者見たいな所へ」

亜美の訴えは聞き入れられずそのまま病院の玄関前に車は横付けされた。
玄関前にはスーツ姿の男性と車椅子を側に置く看護師さんが待っていた。

「あれってまさか私の為なんて言わないよね?」

「ここの理事長は会長の知り合いでね坂井の名前を出して予約を入れといたよ」

恭之助さんあなたはなんと言うことを……

亜美降りるぞ!とまた翼に抱き抱えられる。

「坂井様お久しぶりです。会長はお変わりございませんか?」

「事務長お久しぶりです。じぃ様は今のところ元気ですよ。今日は彼女をお願いします。僕の大切な人ですからそのつもりで」

「はい。畏まりました、ここに居る伊東がご案内します。伊東さん頼んだよ」

「はい。ご案内します」