亜美は朝方までテスト勉強していた。

「う〜ん30分じゃ寝足りないけど起きますか!」

キッチンに行くと美智が朝食の用意をしていた。

「おはよう御座います」

「おはよう!亜美ちゃん聞いたわよ!私の娘になってくれるんですってね?」

「えっ?」

「翼のお嫁さんになってくれるんでしょ?」

お嫁さんって…
昨日、坂井君の気持ち聞いたばかりなのに…
もう結婚だなんて…

「誰がそんな事言ったんだよ!?」

「あら?翼、おはよう。恭ちゃんよ!さっき恭ちゃんが教えてくれたの!」

恭にぃめ余計なこと言いやがって…

「翼の一目惚れの相手は亜美ちゃんだったって!亜美ちゃんも翼の事がずっと好きだったらしいって言ってたけど亜美ちゃん違うの?」

「えって…それはですね…」

亜美はなんと言ったら良いのか分からず翼を見る。

「そうだよ!俺達付き合う事になった。だからと言って直ぐに結婚とかおかしいだろ?俺達まだ高校生なんだから」

「でも翼大丈夫?」

「何がだよ?」

「亜美ちゃんこんなにも可愛いのに誰かに取られちゃうよ?」

「俺は誰にも亜美を渡さない!って言うかお前なんでコンタクト?」

「えっと…恭之助さんが眼鏡だと色々邪魔になるからって…」

「何をだよ?」

「キスに決まってるじゃん!」

「恭にぃ!!余計な事母さんや亜美に言うなよ!亜美!俺の居ない所で眼鏡を外すなよ!」

「じゃ学校はコンタクトで良いんじゃん!翼と亜美ちゃん同じクラスでしょ?」と恭之助はにやっと笑う。

「学校は絶対ダメ!他の男に亜美の可愛いところを見せるな!」

「あらあら誰に似たのかしら?こんなに独占欲が強い所」

「間違いなく芳人さんでしょ?」

「そうね?」

恭之助と美智は顔を見合わせて笑う。