でも、どれだけ凄いか分からないけど順番から言ったら芳人さんじゃないの?
お金持ちの考える事って分かんないなぁ…
「そして僕の父、坂井芳人が代表を努めさせて頂きます」
突然の話に会場からはどよめきが起こる。
「おい翼!芳人が継ぐとはどういう事だ!!わしは聞いとらんぞ!!わしはお前が継ぐというから株もお前に譲ったんだぞ!?」
車椅子に座る吉右衛門は寝耳に水の話に怒りを顕にし立ち上がろうとするが美智に止められる。
芳人も驚きと困惑を隠せない様子だが芳人の隣に立つ美智は知っていた様で微笑んでいる。
「じぃ様落ち着けよ!また血圧上がるぞ?別に俺は継がないと言っていない。いつかは継ぐよ!それ迄父さんに預けるだけだよ?」
「預けるって…」
「俺はまだ高校生。今は会社のトップに立つ器ではない」
「お前の並外れたIQの高さなら出来る!もし今は嫌だと言うならそれまではわしが…」
「いや父さんに預ける。じぃ様はもうそろそろ隠居しても良いだろ?ここまで頑張って来たんだから。俺のIQの高さは父さん譲りだから心配いらない。それに父さんの会社はここ数年前から莫大な利益を上げている筈だよ。それはここに居る皆さんも良くご存知だと思いますが?」
「………」
会場は一瞬にして静まり返る。
「これは会社の株の6割持つ僕と2割を持つ母との一存で決めさせて頂きました。もし異議の有る方は今ここで申し出て下さい」
会場ではヒソヒソ『確かにあの会社は芳人さんが立て直した…』『高校生の翼君よりは…』『世間的にも芳人さんの方が…』と聞こえてくる。
「無いようですので容認されたと言う事で宜しいですね?」
「勝手にしろ!」
吉右衛門は諦めたようで車椅子に背を預ける。
「それではこれからもどうぞ変わり無いお力添えを頂きます様お願い致します」
翼は頭を下げると壇上を降りた。
お金持ちの考える事って分かんないなぁ…
「そして僕の父、坂井芳人が代表を努めさせて頂きます」
突然の話に会場からはどよめきが起こる。
「おい翼!芳人が継ぐとはどういう事だ!!わしは聞いとらんぞ!!わしはお前が継ぐというから株もお前に譲ったんだぞ!?」
車椅子に座る吉右衛門は寝耳に水の話に怒りを顕にし立ち上がろうとするが美智に止められる。
芳人も驚きと困惑を隠せない様子だが芳人の隣に立つ美智は知っていた様で微笑んでいる。
「じぃ様落ち着けよ!また血圧上がるぞ?別に俺は継がないと言っていない。いつかは継ぐよ!それ迄父さんに預けるだけだよ?」
「預けるって…」
「俺はまだ高校生。今は会社のトップに立つ器ではない」
「お前の並外れたIQの高さなら出来る!もし今は嫌だと言うならそれまではわしが…」
「いや父さんに預ける。じぃ様はもうそろそろ隠居しても良いだろ?ここまで頑張って来たんだから。俺のIQの高さは父さん譲りだから心配いらない。それに父さんの会社はここ数年前から莫大な利益を上げている筈だよ。それはここに居る皆さんも良くご存知だと思いますが?」
「………」
会場は一瞬にして静まり返る。
「これは会社の株の6割持つ僕と2割を持つ母との一存で決めさせて頂きました。もし異議の有る方は今ここで申し出て下さい」
会場ではヒソヒソ『確かにあの会社は芳人さんが立て直した…』『高校生の翼君よりは…』『世間的にも芳人さんの方が…』と聞こえてくる。
「無いようですので容認されたと言う事で宜しいですね?」
「勝手にしろ!」
吉右衛門は諦めたようで車椅子に背を預ける。
「それではこれからもどうぞ変わり無いお力添えを頂きます様お願い致します」
翼は頭を下げると壇上を降りた。

