「キャー可愛い。亜美ちゃん着て見せて!」

買い物に出掛けていた美智と芳人が亜美の為にドレスを買って来てくれたのだ。
美智は買って来たドレスを亜美に当て興奮している。

どうしてドレスを?

「でも…」

「気に入らない?」

亜美の困惑する顔を見て美智は心配そうな顔をする。

「いえ。そうじゃなくて…お世話になってるのに洋服まで…」

「そんな事気にしないで私達が勝手にやってることよ」

「そうだよ? 私達が勝手にやってることだから。あっでも亜美ちゃんが迷惑なら」

「迷惑だなんて、とっても嬉しいです」

じゃ着て見せてと言う美智と芳人の頼みで亜美は自分の部屋で着替えて来た。

テールベルトの首元はチョーカーになったAラインのドレスに黒のボレロで上品な可愛さがある。

「キャー可愛い!よし君見て見てお人形さんみたい」

「ほんと良く似あってるよ亜美ちゃん」

「亜美ちゃんいつも髪そうしてると良いのに。三つ編みより絶対にそっちの方が良いわよ」

亜美は折角だからと三つ編みを解いて来たのだ。

「そうですか?」

「うん!絶対そっちの方が良いわよ!ねぇねぇ眼鏡も外して見て」

美智は亜美の眼鏡を外す。

「キャー可愛い!ほら眼鏡ない方がいいわよ!ねぇよし君?」

芳人も美智と一緒に可愛いと言ってくれる。