12月24日

朝から雪が降っていて薄っすらと地面に雪が積もっている。

「ぅわーホワイトクリスマスだ」

はしゃぐ私に翼は

「滑って転ぶなよ!雪の上をお姫様抱っこは俺も無理だからな」と翼は笑う。

「べー転びませんよー」と舌を出してみせる。

今日は楽しいクリスマスパーティになります様に!
ウフフ…

私と翼はいつもの様に制服で登校する。

いつもより早めに登校したが既に多くの人達が登校しており、寒い中ドレスアップした女子生徒やサンタに扮した沢山の男子がグランドの真ん中に置かれた大きなツリーに歓喜の声をあげツリーの前で写真を撮っている。

「亜美、メリークリスマス!」

ドレスアップした麻美が私達の前に現れた。

「麻美おはよう!気合入ってるね?寒くない?」

「寒いなんていってらんないでしょ!?今年は告白タイムがあるビックイベントなんだから、気合入るでしょ!?」

「あれ?麻美告白するの?」

「バカね!告白なんてしないわよ!フられたら嫌だもん!させるのよ!さ、せ、る、の!その為のドレスアップなんだから!」

その為のドレスアップって…麻美それどうかと思うよ?

クリスマスはイエスキリストの誕生を祝う日なんだから?

まぁそんな気持ちでクリスマスを迎える人は少ないと思うけどね?

「ねぇなんであんた達は制服なの?イケメンの坂井君が制服ってつまんない!白いタキシードを着てドレスアップした亜美と現れたは良かったのに?」

ドキッ!

私達も翼に白いタキシードを着せようと思っているのだ。

「俺達は進行係なんだから制服で良いんだよ!わざわざ話のネタにされたく無いしな!それに亜美のドレス姿は前に見てるからいいし!」

「それはそれは、お美しいプリンセスだったでしょね?」

「勿論❢」

翼にそう言われると嬉しいけど、でもやっぱり恥ずかしい…

「わ、私、ケータリングの受け取りに行くね?」

私は、そそくさとその場を後にした。