「うーん・・・。まぁねぇ。ふと、周りの男子が子どもっぽく思うときがあって。そんな時に、大人の男の人ってかっこいいなぁって思うことはあったかなぁ。でも、私、そんな年上の男性との接点もなかったし」

「そういうもんですよね・・・」




一華にとっても、きっと俺はそうで。
大人な俺への憧れの気持ちが大きいんじゃないのか。




――わたしの精一杯の好きな気持ちを、そんな風に言わないで!



精一杯の気持ちって言われてもな・・・。
はぁ、と息を吐く。



「なに、言い寄られてたりするの?」

「はい?・・・いや、言い寄られてるっていうか」

「なに」

「・・・あー、ちゃんと話します」




ガシガシと後ろ頭をかいて意を決する。
ここまで相談しといて事情離さないのも失礼だもんな。



「偶然、出会った子がいまして・・・。まぁ、流れで何度かご飯に行ったり、姪っ子のプレゼントを選ぶのを手伝ってもらったりしてたんですけど」

「へぇ」

「その子に、この間・・・その」

「告白されたんだ」




ずばりと言われ、口をつぐんだ。
こんな話、めっちゃ恥ずかしい。