「初めまして。一条洋介といいます。一華さんと、お付き合いさせていただいてます」




どうしてこんなことになってしまったのか・・・。
まさか、両親が帰国しているなんて思ってなかった。
ばったり会ってしまった両親と洋介さん。

誤魔化すこともできず、正直に洋介さんを紹介すると、近所迷惑だからと家の中に入ってもらうことになった。



そして今、両親を前に渡しと洋介さんは並んで座って、洋介さんは改めて自己紹介を始めた。





「ずいぶん、年上のように見えるが、一条さんはおいくつなんですか?」




お父さんが、怪訝そうに眉を顰めそう聞いた。
高校生には、見えないもんね・・・。




「28です。2月に29になります」

「11も違うんですか!?この子はまだ高校生なんですよ!まだ世間の事もなにも知らない子どもなのに。そんな子どもに手を出して、恥ずかしくないの!?」

「お母さん!なんてこと言うの!」




お母さんは目を吊り上げて洋介さんを責め立てる。
私は黙っていられなくて遮るように叫んだ。