「ば、バカっ!」



顔を赤らめ顔を元の方向に反らす。
後ろからは声を抑えて笑う気配。

洋介さんの、バカ!




「は、早くつけてよ!」

「はいはい」

「もぅ」

「・・・ん、なかなか難しいな・・・」




苦戦しながらも、つけてもらえ私は満足。
私の首元を、幸せに彩ってくれるみたい。




「どう?」

「うん、似合ってる」




ただそれだけで幸せで。
またこうしていられることが、すごく嬉しくて。



やっぱり私は、洋介さんの事が好きだって思った。