「それに、槙原さんから事情聴いた・・・。私、ちゃんと聞かずに洋介さんの事責めた。・・・自分の事も棚に上げて・・・」
「一華、」
「私、あの日・・・。時東さんと、バイトの先輩と偶然会って・・・。それで、風邪ひくし、予約の時間過ぎたらキャンセルになるって言われるまま、一緒に洋介さんと行くはずだったレストランに行ったの・・・」
泣くな。
泣くのはずるい。
泣いたら、きっと洋介さんは許そうとしてくれる。
それじゃ、ダメだから。
「私最低なの。・・・ちゃんと断れなかった。流されてついてって、・・・でも、隣にいるのが洋介さんじゃないって不意に思うたびに悲しかった。どうして、ここにいるのが洋介さんじゃないんだろうって・・・」
「ごめん、一華」
「槙原さんに、洋介さんがあの日来れなかった事情を聴いて。私、自分がなんて子どもで、一方的で我儘だったんだろうって思った。洋介さんの事、信じてなかったってことなんだって・・・」
信じてるつもりだった。
そうやって、大人になったつもりだった。
でも、なれてなかった。
「一華・・・、一華は何も悪くない。俺が、悪かったんだ」
「なんでそうやっていつも、自分のせいにするの?私を責めてくれたらいいのに」


