背伸びして、キス



「病院に行ったんだよ。起きるまで、いさせてもらえなかったけど・・・」

「どういうことだ?」

「・・・工藤さんに、洋介さんが倒れたの私のせいだって言われた。学生と社会人じゃわかりあえないって」

「・・・」

「私だったら、一条くんの悩みとか・・・わかってあげられるって言われて・・・」




口数が少なくなった洋介くんに不安を覚える。
怒ってるのかな・・・。
告げ口みたいなことして。

やっぱり、言わないほうがよかったのかな。



「はぁぁぁー」



洋介さんは、大きなため息を吐いた。




「俺は、この怒りをどこにぶつけたらいいんだ・・・」



や、やっぱ怒ってるんだ。
言わなかったらよかった。



「ご、ごめんなさい!あの、な、殴っていいよ!でも、あの、できたら平手にして・・・」

「なに言ってんだ?一華にじゃないよ」

「え・・・」