背伸びして、キス



手元に残った名刺。
そこに書いてある名前を見る。



一条洋介(いちじょうようすけ)



それが彼の名前。
颯爽と去っていった彼。



私はギュッと名刺を握りしめた。





また、会える。





「・・・変なの」




浮かんだ想いをかき消すように歩き出す。