「まぁでもさ。歳が離れてるおっさんよりさ、近い方がいろいろと話も合っていいよな!」
「・・・そうかな」
「ほら、テストとか、いろいろ悩み共有できるっていうかさ」
「うん・・・」
一条さんも、同じ社会人の方が悩みを共有できていいのかな。
そうだよね、私じゃ社会人の悩みなんてわからないし。
「やっぱさ、大人ぶってるやつより、もっと身近な・・・」
私の顔を見た武くんがギョッとした顔をする。
こみあげてきた涙がポタポタと零れ落ちていく。
「え、ちょ、一華?」
困惑ぎみの武くんが焦ったように中腰になってきょろきょろしている。
困らせちゃだめだ、涙止めないと。
「ごめんね、ちょっと頭冷やしてくる」
私はそう言うと部屋を出た。


