(短編)運命の赤い糸の行先は。




そんな悲そうな顔するなよ・・・・



伊織の何処がいいんだよっ・・・・



傷つくのはお前だろ?



「おい、伊織待てよ。」



「・・・・?」



萌琉の悲しそうな顔は、見たくない。



「お前、傷つけんなよ!なんで、分かってやんねーんだよ!」



俺は怒りながら言った。



萌琉は、キョトンとしている。



「は?いきなり何だよ、どーしたんだ?月希・・・・」



「伊織の・・・・何処がいーんだよ、なぁ、萌琉・・・・」



「え・・・・?」



「ちょっ、ちょっと!月希!アンタッ・・・・」



「・・・・萌琉。どーゆことなんだ?俺の何処がいいって話。それって・・・・」



「ごめんなさい。ごめんなさい・・・・夏菜と幸せになって、ね。」



萌琉は涙を流しながら走って何処へ行ってしまった。



「夏菜と幸せに?伊織、え?」



夏菜は状況を理解をしていないようだ。



あ、そーいや、俺・・・・