「あー!朝から萌琉と伊織がイチャついてるぅー!!」



「「夏菜。」」



あたし達は、声を揃えて名前を呼んだ。



てかイチャついてるって、そんなふうに見えた!?



「夏菜、イチャついてな・・・・「俺達、イチャついてないから。」



伊織、そこまで否定しなくてもいいじゃない。



片想いだと分かっていても、傷つくよ・・・・ー。



「ごめん、冗談だよ!あれ、月希は?まだ来てないの?」



「あー。そーいや、いないなぁ月希。どーせ夜遅くまでゲームしてたんじゃない?俺の予想では。」



「確かにいつもだもんねぇ、ホント遅刻しちゃうよ。」



さっきの事は忘れて、あたしはそう言った。



「ごめん、遅れた。」



「月希遅いよ!夏菜、朝練あるんだよ?」



夏菜は朝の8時20分から、朝練があるらしい。



「そんじゃぁ、先行っとけばいーじゃん。」



ま、月希のことだからそー言うと思ったけど、冷たいなぁ、幼馴染みのわりに。



「ひっどいー!ほらほら、月希も来たとこだし、行こう!」



朝から元気だなぁ、夏菜は(笑)