それが、どんなに悲しい行事であっても親戚が集まれば日本人は酒を飲む。 一人。 また一人と。。。 酒に酔った親戚達は床に着いていく。 僕は勧められても酒を飲む気にはならなかったから、一滴も飲んでない。 ただ、ボーッと線香の煙を見つめる。 最後の一人が部屋から出て行く。 残ったのは。。。 変わり果てた姿で横たわる親父と。 傍らで線香の煙を見つめる僕だけになった。