冷徹な君が振り向くまで。



その後の授業も順調に睡眠学習に入り
待ちに待った放課後になりました。


ーーー キーンコーンカーンコーン.....

「やっと終わった〜」

あくびをしながら、背筋を伸ばす

よしっ!これからお買い物〜の前に
一旦、資料室で怒られてから〜と。

「資料室行ってくる〜」

「「いってらっしゃい」」


いつもだったら、資料室へ向かう
重たい足取りも今日はお買い物をする為
軽々とした足取りで、今にも鼻歌を歌ってしまいそうになる。


「失礼します。」

キーーっとドアをひくと
少しホコリ臭い、資料室の匂いが
全体に広がっていた。

私この匂い苦手なんだよなあ。

すると、中にいた先生が私を睨みつけ

「立花。お前は毎回毎回授業を寝ていて大丈夫なのか。呼び出しは何回目だ」

「先生ごめんなさい...でも先生の声が子守唄の様な...」

「言い訳は通用しないぞ」

「素直にごめんなさいの気持ちでいっぱいです。」

そんなことより先生、私お買い物をしたいんです。なんて言えない。

ただ心の中で願うしか他ない。