これは今から数百年後の近未来のお話・・・

<地球防衛機関アトラス東京支部>

ここは宇宙の彼方からやってくる異星人から地球を護るための軍事機関通称アトラス東京支部。
そして今日は全支部の一斉に異動の着任式がここ東京支部も例外無く行われていた。

舞台下には沢山の東京支部に在籍している関係者たちが新しく異動してくる人達を心待にしていた。
彼一人を除いては・・・。

「おいおい杉浦!聞いてる!?」

庵「・・・聞いてる聞いてる」

横から馴れ馴れしく話してくる同僚を心底うざったらしく適当に相手をする。

彼の名は 杉浦 庵。

職業は高校を卒業してから数年間ここアトラス東京支部で電気技術士兼整備士の仕事をしている。
性格はネクラに見えるが言うときははっきり言う性格でたまに大胆な読めない行動をする。
変人と言う異名を持ちその為彼の周りにはあまり人が寄ってこないしむしろ自分からも歩み寄ろうとはしない為友達は居ない。

今話しかけてきてる奴は入社以来からの同期の為に無下には出来ずに適当に相槌を打っているだけのようだ。

「でさでさ!何か今回新しく来るパイロットの人がさ・・・中々綺麗で!可愛いらしくて!」

庵「ふーん・・・(馬鹿らしい・・・僕には関係ない)」

同期の言葉に興味無さげに何処か冷めた目で舞台の方を向き直す。

『では皆様お待たせいたしました。全員揃われたようなのでこれから着任式を始めたいと思います!それでは新しく東京支部に着任された優秀なパイロットに登場していただきます。』

いよいよ着任式が始まった。
司会の進行のもと新しく着任されるパイロットが舞台の裾から現れ中央に移動する。

「・・・」

しーんと静まる会場内。

庵「・・・」
杉浦も例外出はなかった。

登場したのは杉浦と年が変わらない位の一人の女の子であった。