四季のいたずら








「琉璃ちゃん!!」



朝のHR終了後、私は今日のお目当て、琉璃ちゃんに声を掛けた。



「あ、美桜ちゃん。どうしたの?」



相変わらず、綺麗な声だな......。


これを才能って言うのかな。羨ましい。



「私、琉璃ちゃんと仲良くなりたくて......」


「え?急に?......うーん、嬉しいけどなんか......まあいっか」



「改めて、よろしくね」なんて微笑む琉璃ちゃん。


確かに、話したことがあるクラスメイトに改めて仲良くなりたいなんてちょっと変だったかな。


でもなんか私らしい。



「よろしくね!琉璃ちゃん」


自然と、笑みがこぼれた。