ガヤガヤと言い合いができるこの関係が、この時間が、私は好きだ。 本当に、家族みたい。 「まぁ、お前のねーちゃんはよくやってるよ」 「意地悪だけど」 「あーそれはわかる」 毎晩、2人で私をいじめる。 確かにムカつくけど、もう慣れた。 「しょうのせいでさっくんもこんな性格になったんだよ......」 「んなの知るか」 きっとしょうが入れたであろうカレーの中の増えたにんじんを掬って口に運んだ。