家族用の4人がけテーブルに3人で座る。
少し前からこんな感じだ。
私の両親は帰りが遅く、しょうの両親は土日しか帰ってこない。
だから毎晩のように3人で夜ご飯を食べている。
「俺さ、ねーちゃんとしょうがママとパパで良いや」
さっくんはスプーンをお皿の上に置いて、そう呟いた。
「そんなこと言わないの。ママもパパもお仕事頑張ってるんだから」
「そうだぞ。俺はおうと夫婦なんて嫌だからな」
「しょうは余計なこと言わないで」
「考えてみろ、おうがおかんだったら毎日うっせえぞ。あれしろこれしろって。デブなおかんなんか要らないだろ?」
しょう......あんたって奴は......。
イライラが募る。けど、これはきっとさっくんのことを考えて言ってくれてる。
家族は大切なんだってこと。
「確かに、デブなママは嫌だな」
「誰がデブだって?」

