四季のいたずら



「おじゃましまーす。......いい匂い」


「来たか夕飯泥棒。そこ、しょうの分だから座って待ってて」



クンクンと鼻を鳴らして「にんじんの匂いがする」と呟いたしょうに、私は「ざまぁみろ」と笑った。



「しょう俺の隣」


「ん。意地悪なねーちゃんは嫌だもんな」


「うん」



ブツブツと会話しながら椅子に座る2人。



「あんたら、今日の夜ご飯抜きにするよ」


「ねーちゃんがこんなに食べたらもっと太るから仕方なく食べてあげてるんだよ」


「あ、それ俺も言おうとした。やっぱ桜哉は話がわかるな」



私は顔を歪ませる。この2人が合わさると私の天敵になるのだ。