そんな不安と不満やらを抱えて過ごしていたある日のこと。 「彩果ー!一緒に帰ろーーっ。」 「おっけ!」 違うクラスの友達が、帰り際声をかけてきた。 荷物をパンパンのリュックに押し込んで、帰りの用意をする。 「…彩果さん?入れ方…。」 「うっせ!」 不器用とか以前の問題ですよね。 まぁ、とりあえず急いで荷物を詰め込んで友達のもとへ駆け寄る。