「で?お前は慰めに行かねーの?」
「‥うん」
「なんで?」
「それが‥」
ーーー付き合って3日目くらいーーー
廊下で2人でたまたま喋っていると
『彩果と直也って仲良かったんだー?付き合ってんのー?』
違うクラスの子が冗談半分でからかってきた。
私は返す言葉に詰まっていると
「付き合ってなんかねーようるせーな」
直也は心底嫌そうな顔をして、その子に否定の言葉を告げた。
‥え?
私は思わず目を瞬かせてしまう。
「だよねー」
その子はゲラゲラ笑ってどこかへ行ってしまった。
「ごめん彩果。付き合ってるのは内緒にして欲しいんだ。
だからあんまり学校でも話すの控えよう?」
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「と、言うわけで。」
