あなたを愛して




足の遅い私が出る競技は走り幅跳び。まぁ、どうせあんまり跳べないんだけど。


「大木ー、次良いぞー。」


「はーい!」


先生に促されて、私は自分の飛ぶ位置に走った。



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「‥ふぅ」



幅跳びの競技が終わり、私は自分のクラスの場所へと戻った。




と、その時


「直也、お疲れーー」



クラスの男子が直也の元へと駆け寄った。


私はその名前にすら心臓が高鳴ってしまう。


直也が出たのは、2000m走。あまり運動は得意ではないけど、無理やり陸上部に入らされたんだって。