ホーリーナイト

なのに、あいつは嫌な微笑みを浮かべたんだ。



「走って、走って、こいつを届けてくれ…!!


夢を見て、飛び出した僕の、帰りを待つ恋人へ……!!」



アンタは不吉な俺の絵しか描かなかった。



不吉な俺の絵は、当然売れることなんてなくて。



それでも、アンタは俺のことしか描かなかった。



それ故、アンタは冷たくなった。