ホーリーナイト

出会った頃は、風も冷たく、コートを着込む冬。



お前のことを否定し続けて、お前と過ごす2度目の冬がやってきた。



2度目の冬を過ごして気づく、お前のいう人物。



お前は若いのに画家を目指していること。



夢を見て故郷を飛び出してきたこと。



そして、貧しいこと。



「そういえばさ、きみの名前は?」



『……俺に、名前はない』