僕を抱き締めて寝るキミの

横に居ることしか出来ない。


そ、とキミの顔に頬を寄せる。


いつかキミとお話がしたいな。

ちゃんとしたキミの言葉で

お話がしてみたいな。



そんな夢くらい、抱いてもいいよね。




いつか僕はキミを

置いて行ってしまう時が

来るかもしれない。


でも、そんなことは

考えないようにするよ。


キミと笑って過ごす時間は

僕にとって、大事な時間。


明日も沢山キミの笑顔を

見れるといいな。


なんて思いながら、前足を

ご主人の鼻に乗せた。


『ふふ、ふふ。』


でもね、ご主人。

僕、お腹がすいたよ。


鼻を甘噛みすると、キミは目を覚ます。



『いった……!!』


ご飯、早く、ご飯。

ごーーはーーんーー。





そんな感じで始まる

僕と言う名の猫と

ご主人のお話です。