僕の同居人は、朝からせわしない。

もっと早く起きてご飯作って

もっと余裕をもって、支度すればいいのに。


起こしても、いつも同じ事を言う。


『ん~…、もうちょっとだけ…。』


それを許して何度遅刻をしたことか。

僕だって鬼ではない。

こんなことしたくない。


けれど、こうするのが、キミのため。

鼻を少し甘噛みすると、キミは驚いたように、目を見開く。

怒られるかな、なんて思うけどキミは時計を見て僕にお礼を言うに違いない。


『いった…、!』


少し眉間にシワを寄せて僕を睨むが、すぐに笑顔になった。