英会話室までの廊下は、本当に長い。
遠くに見えるあの教室を目指し歩いていた……。
岡本先生……。
深呼吸をして思いっきりドアを開けた。
「失礼しまーす……!!!!」
英会話室は静寂に包まれていた。
「先……生……??」
どうやらまだ来ていないみたいだった。
早くしないと授業始まっちゃうよ……。
ガラッ……
「あ……」
「おお!黒田じゃないか??お前がこんなに早く来るなんて珍しいな?!」
「はい。先生に聞きたいことがあって来ました。」
「どうした?」
言葉の整理をすることをスッカリ忘れていた私は伝えたい言葉を順番に出した。
「私のことなんで……どうして知ってるんですか??お願いします!!教えて下さいっ!!
あれからいっぱい、いっぱい考えたんです。
でもやっぱり分からなかった……。」
本当は真実を知るのは少し怖い……
でも。 知りたい。
「そのことならまだ教えることはできない。」
「……?! どうしてですか?!」
「今話したらきっとお前を混乱させるだけだ。」
いつになったら教えてくれるの……?
教えてよ……
先生でしょ?
私のことならなんでも知ってるんでしょ?
なんで…………?