紫煙のむこう

私って分かったんだ、となぜか少し嬉しい自分もいたけど、
書類も渡された後だし、やっぱり「涼本」の娘だからかもしれないと思い直して

「そうですね。これからよろしくお願いします。」

と事務的に返して今度こそ友達の元へ向かった。