本世界

 (というか、ありえない事って言ってるけど本の中に入れる能力もありえない…。)



 「うるさい。冗談に決まってるでしょう。さっさと授けるから静かにして。」



 「何も話してないけど!」



 「はい、いくわよ。」



 ナキは目を閉じながら僕に両手をあてた。するとナキの手から炎のような小さな光がでてきた。



 ヒュオッ



 光が一瞬にして僕の胸に注ぎ込まれた。少しジーンとした感覚を覚えた。



 「はい。これで界綺は本の中を行ったり来たりできるわよ。」



 「あ、ありがとう…。」



 (なんだか変な気分…。)