「わたしわたし!ナナシ サホ!」

勇者の館の扉を乱暴に開けました
ごめんなさい。

そうしてガチャと開く扉。

「決戦どうでした?」

わたしに忠誠を誓う、花のJK
薔薇香 杏。

「……どうってこともない。決戦自体出来なかったもん」

「まぁ。それはなぜ?」

片目のメガネがきらりと輝く杏。

「アイス買ってこい、剣の構え方おかしいと
か言われもう散々!」

「ええっ……いじられまくりの魔王様が
決戦自体しなかったとか……ちょっとそれは
考えられませんね?」

びっくりしたような表情がわたしの瞳に映る……。

「でっしょ~?まぁいいや。杏
アイスくらはい」

「アイスですね?もう……魔王様と好み一緒……」

笑いながら杏はアイスを取りに行った。

わたしは中に入り、王座の間へ行った……。

女王様御免