「さりな!敵は弱まってきたぞ!
おれは敵を、さりなはその女の子を!」
名も無き戦士の指示を聞いた。
女の子と言うので誰かなと思い、後ろをフッと振り返った。
すると、白黒の布で何か膨らんでいる。
あぁ、模様が怪しげだけど、この中に女の子が入ってるんだな……と思った。
守ろうと、その包みを掴んだとき、白いもやが現れた。
「えっ……」
名も無き戦士を呼ぼうと一瞬振り向こうとしたが、見向きもせず視点は敵に向けている。
呼ぶには悪すぎる……。そう思いながら。
包みから、金髪のツインテールの少女が
現れた。