「みう。もうひとつ驚くこと言うとね」

わたしはカクンとうなずいた。

「そのペンダントの夜空
宇宙で撮ったんだよねぇ……」


「ちょ……え!」

驚こうにも驚けない、助けて。

「ま、大事にして。みうが宇宙に行ったら
一瞬で死ぬからさ。貴重品だよ?」

「んもう~……分かった!」

夜空のペンダントをぎゅっと握りしめたわたし
その夜空は合成でもなく、絵でもなく偽り無しの、本物の写真だった……

最期じゃなくてよかった。

「またね~ふふっ」

「ありがとう~またね!」


最後の言葉は、ありがとう。で締めくくらなきゃ!

          おわり