「例えば何を?」

「ん~。なんかいつも、居なくなるお兄さんだったなぁ。ってね~」

「あ~ボクいつも、居なくなってたね」

頭を掻きながら、笑いあうふたり
夕日が沈むなら、沈んじゃえ。

「みう」

「ん?」

お兄さんに恋しそうになったかも、また……
古い話なのにね。

「ボクはね、君に再会したくて、ホームレスになってたんだよ。今日は最後の日だな」

お兄さんは、すっかりおっさんになっていて
素敵な人に見えてしまった。

「再会とはいえど、よく分かったじゃないか
……。不思議」

そう言うと、ははは。と笑い

「実はね、ボク……宇宙人の血が混ざってるんだよね」

お兄さんの衝撃的事実を聞いたわたしはあ然!

「そのさ……半分人間、半分宇宙人だからさ みうがどこに居るかもわかるんやって……」

照れながら言うにはおかしすぎる。
知らなかったよ、お兄さん。

「はぁ……そうなの。次はどこ行くんだい?
ユー?」

「わかんない。また放浪するからそれはどこか……」

予定は決まってないんだね……。

お兄さんの人柄は何か分からない……。