「好きすぎてたまらんわぁ」

む……。

おっさんじゃないかっっっ!

「面識ねぇはずだがっ」

ちょっとメンチ切るような瞳で見たんだ。

「そこの歩道橋からずっと見つめとってな」

「帰る」

チャラいおっさんだな、ったくもう。
絡まれるなんて嫌じゃ。

しかもノリ良い人と思って、不審者と思わなかったミーはどうなんだいっ?

「帰らんといて!」

「えーっ」

女の子だけど一応つばを吐いたという。

「……好き好き。きすきす」

「ミーは迷惑だよっ!んじゃあね」

走り去る、本物地味子少女
地味だけど美少女ではないの──────…。


ゲスいおっさんは嫌なの──────…。