昨日の俊くんが『付き合って下さい』って言ってくれたときの目とか、空気感とか、声とか。昨日の夜くれたメッセージとか。
思い出すと、火がついたみたいにジワって頭の奥が熱くなる。
それで、心臓がギューってなる。わけもなくジタバタしてしまいたくなる。
変だけど、嫌な感覚じゃないなって思った。
*
「あ……俊くん!」
放課後マナミたちと分かれ、駅前に着くと、すでに待ち合わせ場所に俊くんがいた。
手を振ると、彼は携帯を見ていた顔を上げた。そして、こっちへ向かって軽く手を上げてくれる。
うひゃー、やっぱり格好いい!なんかもう立ってるだけでキラッキラしてる!
周りを歩く女子たちの視線をちらちら浴びながらも、彼はまっすぐにこっちだけを見ているものだから、なんだかドキドキしてきた。
髪とか服装とか、飾り気はないけど綺麗に整えてるその感じ、最高だと思います!



