「……うん、そーだね。とりあえず、今日の放課後会うことになってるから、話してみる」
ずっと混乱していた頭の中が、少しだけ落ち着いた。
非常事態なのは変わりないけど、せっかくあんなにいい人が彼氏になってくれるって言うんだから。
マナミに言われたように、とりあえず楽しんでみるのもアリなのかもしれない。
……誰かの彼女になるって、どんな感じなんだろう。
全然実感わかないけど、俊くんのこと考えると、なんだかそわそわする。ちょっとドキドキしてくる。
不思議な感覚だ。
瀬戸先輩に片想いしていたときは、遠くから眺めて騒いでるだけで楽しかったけど、今のこの感情はそれとはちょっと違ってた。



