男3人は顔を見合わせると、晃は肩をすくめ、隼はさらに険しい顔をして、学は「そうだな」と短く返事をした。
そして、これ以上余計なことは言うまいとばかりに、自分たちの席の方へ歩いていく。
「ちゃんと反省したら、潔いよねえ。あの3人」
「そうね。そこは男らしくて大変結構だわ」
「…………………」
……瀬戸先輩のこと、か。
好きだったはずなのに。
気持ちの整理をつけないまま、こんなあやふやな状態で誰かと付き合っていいのかな。
でも、確かに璃子の言う通り、これをきっかけに失恋から立ち直れるかもしれない。
現に、今の私の心の中は、俊くんが埋めるところが大きかった。ただそれに伴って、瀬戸先輩を好きだった気持ちが、どこかで引っかかるだけで。



